入浴は貧血に良い?
監修: 医学博士 湯本優
入浴の時間は取れていますか?入浴時の立ちくらみなどに困っていませんか?
今回は入浴と貧血の関係や、入浴でのコツなどを紐解いていきます。
▼ 貧血にまつわる入浴メリット
① 倦怠感と冷え性の改善
体が温まると血管が広がり、血が全身に巡りやすくなります。酸素や栄養が全身に行き渡り、疲れの回復やパワーの持続力が高まります。
② むくみの解消
入浴は血液だけでなくリンパの流れも解消してくれるため、むくみが取れて体が軽く感じるようになります。
③ 鉄分や栄養の吸収アップ
体が温まったりリラックスできることにより自律神経が整うと、消化機能も整い、栄養改善の効果が高まります。
▼ 入浴のコツ(貧血気味の方向け)
A. ぬるめのお湯
38〜40℃程度、10〜15分程度の入浴が目安。入浴中や直後に血圧が低下し、立ちくらみが起こるのを防ぐためです。
B. 空腹時と食後30分は避ける
空腹だと血糖値が低く、めまいを感じやすいです。食後は消化に全身の血流が使われ、貧血症状を悪化させることがあります。
C. コップ1杯の水分補給
汗で体内の水分が失われ、血液が濃縮されると、貧血の症状を悪化させることがあります。
入浴は貧血の症状を楽にしてくれますが、毎日入ることに固執する必要はありません。 体調が悪い日や強い貧血症状があるときは、入浴を控えてシャワーで済ませるなど、無理をしないことが大切です。 ぜひ試してみてください。
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。
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