
眠りの質は、貧血と関係ある?
監修: 医学博士 湯本優
良い睡眠、取れていますか?
眠りの質と時間はとても大事だとわかっていても、忙しい中ではおざなりになってしまうことが多いですよね。
このページでは 「貧血」と「睡眠」の関係を紐解いて、より良い眠りを手にいれるヒントをお伝えします。
① 「睡眠の質」と貧血
「疲れが取れない」「夜中に起きてしまう」「足がむずむずする」。
睡眠の質が悪いときによくある兆候です。
そんな「睡眠の質が悪い」原因の一つが「鉄分不足」。
実は鉄分には「血を作る」以外の仕事があり、脳内で「ドーパミン」(やる気ホルモン)や「セロトニン」(幸せホルモン)を作るサポートもしています。
貧血で体の中の「鉄分」が足りずに 脳内物質がうまく作られないと、ストレス・憂鬱(ゆううつ)・足のむずむずなどに繋がり、睡眠の質が悪くなってしまいます。
②「睡眠不足」と貧血
「睡眠不足」が貧血につながる可能性も指摘されています。
東洋医学では、人は寝ている間に前日に傷ついた細胞を修復し、脳の疲れを回復し、血を作ると考えられています。
つまり、睡眠時間が短いほど前日の疲れは取れず、血が不足した状態で朝を迎えるので、疲れが取れないと感じると同時に、貧血リスクが高まります。

貧血だと睡眠の質が下がり、睡眠が取れないと、血が作られにくくなる。まさに負のスパイラルですね。
血を作るのに必要な鉄分などの栄養素をしっかり摂りつつ、疲れた日は30分だけでも早く布団に入る、寝る1時間前からはスマホではなく読書にするなどして、睡眠の時間と質を意識することからはじめてみるのがおすすめです。
もっと学ぶ
#14 鉄分は取りすぎたらダメなの?
#13 美容と貧血って、関係ある?
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。