
夏の夜こそ、お風呂で血活タイム
監修: 医学博士 湯本優
「暑いから、シャワーだけでいいや」ついそう思う夏の夜。でも実は、湯船に浸かることが、貧血ケアになるんです。
意外と見落としがちなのが、夏の“内臓冷え”。冷たい飲み物、冷房、シャワー生活…。体の表面は暑くても、内側は知らず知らずのうちに冷えてしまっていることが多いんです。
その冷えが続くと、胃腸の働きが弱まり、栄養の吸収力も低下傾向に。また、栄養を全身に運ぶ力も弱まります。だからこそ、1日の終わりに湯船でじんわりと深部体温を上げることは、体調を整えるベースケアとして、とても理にかなっています。
▼ 入浴のポイント & 効果
“ぬるめのお湯”。38〜40度の湯船に10〜15分、ゆったりと身を預けるだけで、自律神経のバランスが整い、交感神経(=活動モード)から副交感神経(=リラックスモード)へとスムーズに切り替わっていきます。
この切り替えによって、体は「休んで、回復しよう」とするモードに入り、内臓の働きが活発になります。特に腸の血流が高まることで、栄養素の吸収力もぐっと上がるのです。
鉄やビタミンのような“吸収の繊細な栄養素”をしっかり取り込みたい人にとって、これはとても大事なポイント。
さらに、お風呂の熱で全身がぽかぽかと温まることで、“巡りのスイッチ”がONに。血液がスムーズに流れやすくなり、摂った栄養が体のすみずみに運ばれていきます。これはまさに、“栄養が届く体づくり”そのもの。

湯上がりにリボルを摂るのもおすすめ。ゆるんだ体に、鉄やビタミンたちがすっと届いてくれます。
面倒がらずに、今夜はゆっくりお湯に浸かってみませんか?
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。
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