
チョコレートと貧血ケアの甘い関係
監修: 医学博士 湯本優
チョコレートはお好きですか?
実は、かつては薬として使われていたほど、鉄分など貧血改善の栄養素がたくさん含まれているんです。
ただし、糖質や脂質も多いので、摂りすぎは危険。正しく選び、正しく食べることが大切です。
▼ チョコレートに含まれる栄養素
鉄分・銅・亜鉛・ビタミンE・ビタミンB6 ・葉酸・タンパク質・カリウム・マグネシウム・カルシウム
▼ 選び方
鉄分が含まれるのは、チョコレートの原料、カカオ。
おすすめは、カカオの割合が高いもの(ダークやビター)か、純ココア(ココア以外何も加えていないパウダー)。純ココアは、チョコレートよりも鉄分が多く、脂質や糖質が少ないことが多いです。
▼ 食べ方
チョコは一度にたくさん食べても体が栄養素を吸収しきれません。
毎日少しずつがおすすめで、適量は1日 板チョコ1列。
植物由来の鉄分の吸収を良くするビタミンCも、できればご一緒に。

▼ 摂りすぎは逆効果
①逆に貧血になる
タンニンが鉄の吸収をブロック
②眠れなくなる
テオブロミンにも覚醒作用がある
③太る
高カカオのチョコは、脂質の割合が高い
④肌荒れ
『脂質』『糖質』で 皮脂の過剰分泌
選び方と食べる量が正しければ「薬」になるチョコレート。日々「鉄分」を意識する際の選択肢に入れてみたいですね。
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。
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