
肌を乾燥から守る、栄養学
監修: 医学博士 湯本優
乾燥の時期以外でも、肌の乾燥を感じることはありませんか?
それ、栄養不足による「肌バリアの乱れ」が起きているかもしれません。特に鉄分とビタミンDは重要。その原因や、それ以外にも大切な栄養素と役割などを紹介します。
「鉄分」はコラーゲン生成に必須
鉄分は酸素の運搬に加え、コラーゲンの生成や細胞分裂にも欠かせない存在。不足すると肌の弾力や潤いが保てず、肌のごわつきや乾燥を招きます。
また、鉄分不足で血流が悪くなると、肌の末端まで栄養が届かなくなるため、スキンケアをしていても「肌の元気がない」状態に。これが、保湿しても乾くような感覚につながります。
「ビタミンD」でバリア機能を整える
ビタミンDは、免疫力に加え、肌のバリア機能の維持にも役立ちます。皮膚のバリアが整っていると、外からの刺激をはね返し、潤いを保ちやすくなるんです。
ただ、紫外線対策しっかりの方や、日中仕事で室内にいる方はビタミンDを生成できず、バリアが壊れやすくなります。
秋冬は「亜鉛」「VB」「VA」「脂質」「タンパク質」も重要
さらに寒くなると、空気の乾燥に加えて、血流が滞り、皮脂の分泌も減少するため、肌がひび割れたり、粉をふいたりといった悩みが増えてきます。
この時期に意識したい栄養素が、これらの栄養素。
・亜鉛:細胞修復や炎症抑制に関わるミネラルで、肌の再生やキメの整えに貢献します。冬のひび割れ・あかぎれなどにも関係します。
・ビタミンB群(B2・B6・B12 など):肌の代謝をサポートし、肌荒れや乾燥の回復を助ける栄養素群。特にB2・B6は皮脂バランスを整えるので、乾燥しすぎて肌がガサガサする人にも効果的。
・ビタミンA(βカロテン):肌や粘膜の健康を守り、カサつきを防ぎます。にんじん・かぼちゃ・レバーなどが豊富。
・良質な脂質(オメガ3など):肌のうるおいを保つ皮脂膜の材料。ナッツや青魚、アマニ油がおすすめです。
・タンパク質:コラーゲンやエラスチンなど肌の構造を作る材料。冬場にターンオーバーが遅れがちなときでも、栄養がしっかりあれば土台を支えられます。

肌が疲れているな、と感じたとき、スキンケアやエアコンの調整と同じくらい、栄養を見直すことも大切。
Revolの鉄分・ビタミンD・B群・亜鉛の組み合わせは、肌の回復や保護に役立つだけでなく、血流や代謝を整えることで冷えや乾燥の根本対策にもつながります。
さらに、日々の食事でビタミンAや良質な脂質、タンパク質を補えば、冬の乾燥にも負けないしっとり肌をキープしやすくなります。
ぜひ意識してみてください!
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。
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