
鉄剤とリボル、どう違う?
監修: 医学博士 湯本優
「病院でもらえる鉄剤とRevolは何が違うの?」というご質問をいただきました。
このページでは できるだけわかりやすく、それぞれの特徴と違いをお伝えします!
▼ 鉄剤
特徴:鉄欠乏性貧血など、造血が必要な方に処方されるお薬で、フェロミア、クエン酸第一鉄Na錠などが代表的。主原料は精製した鉄粉。
鉄分:非ヘム鉄(植物由来)。吸収率が低く、副作用が出やすい。
メリット:1回の摂取量で多くの鉄を摂取でき、効果も速やか。お医者さんに処方してもらえれば、保険適用で価格も抑えられる。
デメリット:鉄剤の鉄分は「非ヘム鉄」で、配合量も多いため、吐き気、便秘、下痢、胃痛などの副作用が出やすい。安く手に入れるには医師の処方が必要。
▼ リボル
特徴:女性が1日に不足する量だけを1粒に配合。鉄分に加え、造血に必要な4つの栄養素と症状緩和に必要な4つの栄養素も配合。
鉄分:ヘム鉄(動物由来)。吸収率が高く、副作用が出にくい。
メリット:副作用や体への負担がほぼないので継続して飲み続けられる。葉酸やビタミンDなどの女性に必要な栄養素も摂れるマルチビタミン。
デメリット:鉄剤に比べ 鉄分配合料が少なく、効果が出るまで3-4ヶ月かかる。価格も鉄剤より高い。

ちなみに、副作用の有り無しにもつながる、鉄分の違いに関しては下記の通りです。
・非ヘム鉄:鉄分がむきだし
・ヘム鉄:鉄分にタンパク質がくっついている
ヘム鉄のほうが刺激が少ないため副作用が小さく、さらに吸収率が5倍ほど高いです。
より貧血が重く緊急性が高い場合は(血力テストの結果が「1」など)、お医者様に相談して鉄剤を。
貧血がある程度改善された後(血力「2〜5」)の継続的なケアにリボルを。
そんな使い分けをお勧めしています。
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。
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