
1日5分。呼吸で血を巡らせる
監修: 医学博士 湯本優
「体が重い」「疲れが取れない」。
そんなとき、鉄分不足とあわせて見直してほしいのが、"呼吸"です。
私たちは1日に2万回以上呼吸をしているといわれますが、現代の生活ではそのほとんどが浅い“胸式呼吸”。とくにスマホやパソコンに集中していると、無意識のうちに浅くなり、血の巡りが滞ります。
深い呼吸で横隔膜が動くと、自律神経が整い、全身の血流が改善。栄養や酸素がきちんと届きやすくなり、鉄の吸収にもプラスに働くんです。
そこでおすすめしたいのが、朝・昼・夜のどこかで1日5分間だけの「深い呼吸タイム」。
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☀ 朝におすすめ:「基本の深呼吸」(腹式呼吸)
姿勢 > 椅子に腰掛けて背筋を伸ばす(あぐらでもOK)
1. まず完全に息を吐き切る
2. 手でお腹が膨らむ感覚を意識
3. 口を閉じ、鼻から4秒かけて静かに吸い込む
4. 口から6〜8秒かけて吐ききる(細く長く)
これを5回〜10回、約5分繰り返す
出かける前、通勤電車の中、朝食前など、好きなタイミングで取り入れてみてください。

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🌙 夜におすすめ:「4-7-8呼吸法」
特に、リラックス効果が高い呼吸法。アメリカのアンドルー・ワイル博士が提唱したもので、実践すると副交感神経が優位になり、心身が緩みながら深い眠りと鉄の代謝につながります。
姿勢 > ベッドに仰向けになる or 静かな場所で座る
1. まず完全に息を吐き切る
2. 口を閉じ、鼻から4秒かけて静かに吸い込む
3. 呼吸を止めて7秒キープ
4. 口から8秒かけて吐ききる(細く長く)
これを4セット、慣れたら8セットまで
「なかなか眠れない…」そんな夜に、優しくよりそう呼吸です。

忙しい毎日でも、呼吸だけはどこでもできるセルフケア。
リボルでの“栄養チャージ”とあわせて、呼吸で整える新習慣、始めてみませんか?
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。
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