「血の力」はすぐには高まらない
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血の入れ替わりサイクル
監修: 医学博士 湯本優
栄養改善をスタートしても「血の力」はすぐには高まりません。その根拠を2回に分けて(#04 & #05)、2つの視点から簡単にお伝えします。
血の入れ替わりサイクルは120日。
最低でも3-6ヶ月間の栄養改善がおすすめ。
血液は、「赤血球」「白血球」「血小板」という細胞と、「血漿(けっしょう)」という液体からできています。
そのうちの「赤血球」はからだの各組織に酸素を届ける重要な細胞。赤血球の中に詰まった「ヘモグロビン」がたっぷり酸素を取り入れるからです。貧血は、主にこの「ヘモグロビン」や「赤血球」が減るために起こります。
これらを作るのが鉄分・亜鉛・銅・葉酸・ビタミンB12などの栄養素。貧血気味の人が「鉄分を取るべき」と言われるのはこれが理由ですね。
この「赤血球」の寿命は120日。毎日約1%ずつ無くなり、そして作られるので、数日や数週間程度の栄養補給では、ほんの少し赤血球とヘモグロビンが増えるだけで終わってしまいます。
そのため最低でも3~6か月間は鉄分などの栄養素をしっかり摂るのがおすすめです。
続けるのは大変ですが、毎日体の中が少しずつ変化していると考えると楽しくなりませんか?1日1回、できる範囲でRevolや食事改善を続けてみましょう。
#05では2つめの根拠、臨床試験の視点からお話します。
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#03 「血の力」を栄養で高める
#05 「血の力」はすぐには高まらない - 2. 過去の臨床試験
医学博士 湯本 優
スポーツメディカルアドバイザー
順天堂大学大学院 医学研究科 博士課程修了。スポーツ医学トレーニング、フィットネス、ニュートリション分野のエキスパート。XTERRAの元日本代表選手。